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ニュース

新型コロナウイルス感染症ワクチンの輸送について

2021/07/05
お知らせ

私たちは、フォワーダーとして欧州から日本までの国際輸送業務全般を請け負い、新型コロナウイルス感染症ワクチンの輸送を安全かつ迅速に実施しています。

2021年4月30日午前、ワクチン輸送の第1便がベルギー・ブリュッセルから日本航空機便で関西空港に到着しました。この日に至るまで、国際輸送における日本・欧州合同プロジェクトチームの結成にはじまり、医薬品輸送においてグローバルで蓄積してきたノウハウの共有や入念な輸送計画、リスク分析、テスト輸送を含め、周到に準備を整えてきました。

Transporting the Takeda / Moderna Covid-19 Vaccine

輸送体制構築

他の医薬品輸送と比較し、今回のワクチンの輸送においては一層高いレベルの安全性と迅速性が要求されます。品質とスピードのバランスのとれたスキームの提案とその実現の確度が輸送獲得のキーになることは、プロジェクトメンバー全員の共通認識でした。

提案を模索していた当時、新型コロナウイルス感染拡大の影響によっては、集荷地から空港までの欧州域内の移動にも制限がかかる可能性が想定されました。このような状況も踏まえ、リスクを最小限に抑えるべく、欧州ではブリュッセル空港(BRU)を出発空港と設定し、日本では関西空港(KIX)を到着空港とするルートを構築しました。BRU-KIXは既存の航空路線はありませんでしたが、日本航空の協力のもと、ワクチンの安全・最短輸送のための航路開設を両社にて模索し、実現しました。

キーワード:スピード / セキュリティ

このワクチンは、マイナス20度±5度での保管という厳格な管理が求められ、その輸送には高性能保冷コンテナを利用しています。このコンテナは、パッシブコンテナと呼ばれ、電源を内蔵しておらず、ドライアイスも不使用のコンテナです。そのため、コンテナ内温度をマイナス20度に設定してから指定納品先まで120時間以内でお届けしなければなりません。フライトや欧州・日本側オペレーションにおいて、輸送途上におけるさまざまなリスクを評価・分析し、120時間を厳守するためのSOPやBCPを幾重にも設定し、確実に遂行していくことによって持続時間内での迅速かつ安全な輸送を担保しています。

Door to Doorでのセキュリティ面では、欧州・日本双方での輸送途上で想定される保安上のリスクを最小限にするための努力を重ねてきました。欧州・日本双方における警察などの国家機関への協力要請に加え、双方でのセキュリティエスコートによる警備体制の構築やロガー(温度記録計)を活用したリアルタイムのGPSモニタリングシステムの提供、さらに、ISO基準に則ったトラックドアの追加施錠に加え、トラックルートのリスクアセスメントやトラブル発生時の代替プランもセットアップしています。

Speed and Security

プロジェクトキーメンバーからのコメント

プロジェクトキーメンバー – 日本

高城 正大

高城 正大

プロジェクトリーダー
(輸入営業部)

関根 大樹

関根 大樹

プロジェクトメンバー
(CSM部フォワーディング戦略グループ)

中村 廣敬

中村 廣敬

プロジェクトメンバー
(大阪輸入営業所)

“極めてハイレベルな輸送基準に応えるため、膨大な量に及ぶ準備・調整・分析・改善が要求される中、One KWEとなり組織を横断し、さまざまな課題解決に向け取り組んできました。日常業務も抱える一方で、各メンバーがそれぞれの持ち場において最大限の努力を重ね、保冷品質を維持するための「迅速性」と、輸送途上でのリスクを最小限にした「安全性」を兼ね備えたオペレーションの構築を成し遂げることができました。

前例のないワクチン輸送に対して、KWEが国際輸送に関わるコントロールタワーとなって、各サプライヤーや各国の税関や警察当局などの国家機関との交渉・調整も行ってきました。保税上屋から最も近い駐機スポットの割り当て(関西エアポート社)、航空機到着から保冷庫蔵置、通関後のトラックへの積込まですべての工程での特別オペレーション対応(JALKAS社)など、迅速に空港から貨物を搬出するため協力パートナー企業より多大な支援を受け、ワクチン輸送の安全性と保冷の品質を維持したオペレーションを実現しています。”

プロジェクトチーム:
組織横断の強力な連携とバックアップ

今回のビジネス獲得や安定した輸送体制の構築には、当社の欧州・中近東・アフリカ本部(KWE EMEA)傘下の法人がこれまで培ってきた経験と実績を抜きに語ることはできません。KWE EMEA傘下の法人では各製薬企業との長年にわたる取引があり、EU GDPに基づいた品質協定の締結、リスクアセスメントの実施、業務手順書策定やCAPA(是正処置)の取り組みなどにおいて多くの実績があります。

本件の内定後の輸送セットアップにおいては、膨大な量に及ぶ準備・調整・分析・改善が求められ、極めてハイレベルな輸送基準に応えるために、グローバルでのWeekly Conferenceを重ねて一つ一つ課題を洗い出し、Gap AnalysisとSmall Gapに向け取り組んで参りました。プロジェクト最終確認フェーズでは、ワクチン輸送に関わる文書作成や業務フローセットアップなどさまざまな準備が必要となる中、One KWEとなり課題解決に向け取り組んできました。KWEのグローバル規模での品質や安全に対する取り組みは、お客様にも高く評価いただいています。

プロジェクトキーメンバーへのQuick Questions

プロジェクトキーメンバー – 欧州・中近東・アフリカ(EMEA)本部

John Vallely

John Vallely

Quality and Compliance Manager KWE EMEA

(日本語訳)

- プロジェクトにおける役割は?
“EMEA本部にて、EU及びグローバルGDP基準に則った、サプライチェーン全体を通したコンプライアンス管理を担当しています。グローバルプロジェクトチームと共に、輸送・保管・検証・計画・文書管理などのさまざまな観点から取り組み、安全で確実なワクチン輸送に向けサポートしました。”

- プロジェクトにおいて最も困難であったことは?
“各国やグローバル規模でのチャレンジに対して、社内外関係者からのさまざまな情報に基づき、一つ一つ解決策を模索していく必要があったことです。”

- その困難をどのように克服しましたか?
“計画策定やプロセス検証、リスク分析に至るさまざまなトピックスに対して、KWEはチームとして率先して取り組み、毎週の社内外関係者とのカンファレンスなどを通して課題解決に向け丁寧に取り組みました。”

- 今回の経験を今後どのように活かしますか?
“今回の取り組みで蓄積した知識やベストプラクティスは、KWEグループ間で共有していきたいと考えています。”

(英語原文)

- Please let us know your role in this project:
“I had overall responsibility for supply chain compliance to EU and global GDP regulations, while supporting our Global Supply Chain Team with transportation, storage, validation, scenario planning, and process control documentation to transport vaccines with safety and security.”

- What was the greatest challenge of this project?
“Maintaining continual input from all Interested Parties to ensure relevant local and global challenges were identified and addressed.”

- How did you overcome that challenge?
“We required weekly team engagement as part of our pre-planning process, step process reviews, and encouraged proactive risk analysis.”

- How shall you take advantages of this experience in the future?
“Sharing of knowledge and best practices with global team members and supply chain partners.”

プロジェクトキーメンバー – 欧州・中近東・アフリカ(EMEA)本部

Arent Van Den Driessche

Arent Van Den Driessche

Branch Manager, KWE Brussels

(日本語訳)

- プロジェクトにおける役割は?
“ベルギー側のオペレーションを統括しています。サプライヤーとの運用手順構築などを通して、プロジェクトの確実な遂行を管理しています。”

- プロジェクトにおいて最も困難であったことは?
“(コロナ禍にて減少していた輸出入貨物の)取扱物量が増加する中、日々のオペレーション対応とプロジェクトのセットアップを両立させることは大変厳しいものになりました。”

- その困難をどのように克服しましたか?
“プロジェクトの全体進捗をしっかり把握しつつ、時には自ら率先して行動し、一つひとつの課題を確実にクリアできるよう取り組みました。”

- 今回の経験を今後どのように活かしますか?
“医薬品・ヘルスケア企業へのアプローチを強化し、ビジネスの拡販を進めていきます。”

(英語原文)

- Please let us know your role in this project.
“I was the operational lead in Belgium, responsible for project implementation and contract coordination between our partners and our client.”

- What was the most difficult aspect that you resolved in this project?
“Simultaneously combining the setup and operational processes alongside the increasing volumes from other export and import shipments.”

- How did you overcome that challenge?
“By taking lead to ensure that every step is followed.”

- How will you apply this project experience in future scenarios?
“This project demonstrates our core logistic strengths and the accumulated experience will be applied to future logistical challenges.”

現在も実輸送の検証を継続し、欧州・日本双方でエアラインなど全ての各協力会社に柔軟に対応頂きながら、日々オペレーションの改善を重ねています。未曾有のパンデミック早期収束に向け、KWEグループは、エッセンシャルビジネスを担う物流企業として、引き続き貢献してまいります。

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