中国法人北京近鉄、北京鉄道貨物駅事務所を北京駅構内に開設

　当社の中国における現地法人の一つである北京近鉄運通運輸有限公司（Beijing Kintetsu World Express Co., Ltd.　以下北京近鉄）は、鉄道による中国国内の配送業務を強化するために、北京駅構内に専用事務所、『北京鉄道貨物駅事務所』を開設、来る10月16日（月）から営業を開始します。

　北京近鉄では、今年8月より、米国系大手プリンターメーカーの上海工場から中国国内全土に向けての配送業務取り扱いの内、華北エリア向けの輸送業務の取り扱いを開始しています。取扱商品に関しては、プリンター、消耗品、PC、サーバー、並びにその周辺機器等、多品種に及び、輸送手段(方法)も陸上輸送、航空輸送に加え、鉄道輸送を取り入れるなど、出荷の緊急度や物量に応じた輸送サービスの提供を開始致しました。

　特に、上海から北京を経由して華北エリアへ配送する貨物の需要は高く、上海―北京間の一日の鉄道による輸送量は最大で300m3にまで及んでいます。また、輸送貨物を鉄道からトラックへ積み替える北京駅では、社員6名が交代で勤務するなど鉄道輸送に対処してきましたが、作業効率の向上、今後の人員増員への対応を考慮した結果、北京駅構内に専用荷捌スペースを確保し、併せて専用の事務所を開設することになりました。当面は社員2名が常駐し、業務全般を管理すると共に、5～10名の荷役作業者を常時配置する予定です。

　中国に生産拠点を持ち、国内への販売を強化するメーカー企業において、国内サプライチェーンの総合物流サービス（国内貨物追跡、配車管理、倉庫管理、情報管理、品質管理）へのニーズは年々高まっています。また、こういったメーカー企業は、これまで物流業者を数社選び、それぞれに得意な分野を担当させるなど複数の物流業者を使い分けてきましたが、最近は1社で全ての業務に対応できる物流業者を起用したいという、「ワンストップ・サービス」への要望が強くなっています。

　北京近鉄を含めた近鉄エクスプレス中国10法人では、中国国内全域で既に630台（内、GPS搭載72%）の自社及び契約車両を運行し、中国国内104拠点（北京鉄道貨物駅事務所含む）を網羅する国内配送網を構築しておりますが、今後も上海鉄道駅事務所を含め、さらに数箇所の拠点開設を視野に入れ、サービス品質の向上を目指していきたいと考えています。

　『北京鉄道貨物駅事務所』概要は次頁の通りです。