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2011年近鉄エクスプレス年賀式 社長年頭挨拶

当社の2011年年賀式が1月5日(水)午前8時半より当社本社にて行われました。社長の年頭挨拶(要旨)は以下の通りです。
皆さん、明けましておめでとうございます。
昨年は中期経営計画1年目の年でした。日本単体の決算はまだ3ヶ月を残していますが、既に公表した連結営業利益108億円、同経常利益113億円の達成は充分に視野に入ったと思います。この場をお借りして皆さんのご努力、ご協力に感謝申し上げます。
本年はその中計の2年目になるわけですが、その目標の達成はもとより、将来にわたっても発展を続けるための諸策を実行すべき年だと思います。それにより私たちは今よりも数段上の企業規模を実現することができます。もちろん、それは中身の充実を伴ったものでなければなりません。
そのために、今年の重点施策として以下の6点を挙げたいと思います。
1.物量の大幅な拡大
物量の拡大と利益の拡大は相反するものと思われがちですが、航空会社や船会社との仕入れ交渉をする上では、何といっても物量が物をいいます。そこで2011年度は航空で60万トン、海上で34万TEUの取り扱いをグローバルで目指します。ただ、この数字を達成できたとしても、我々が目標とする欧米系の競合他社の取り扱い物量とは、まだまだ大きな開きがあります。それを縮めるためにものこの目標は必達と考えなければなりません。
2.コントラクト・ロジスティクス事業の更なる拡大
このところ特に海外において、コントラクト・ロジスティクスの大型案件成約、またはその可能性のニュースが伝わってきています。以前から述べているように、この事業を当社の将来の大きな収益の柱にしなければなりません。しかしながら、法人によっては販売要員や施設の不足が多く見られます。本年はそれらの法人の底上げを行い、全体収入の拡大を図りたいと思います。
3.新たな成長のための構造改革
既に述べた2つの取り組みを成功に導くためには、それに向けての体制作りが必要となります。私たちは過去、そして今現在もKIP(=KWE Innovation Project)の取り組みを継続していますが、それはコスト削減に主眼が置かれています。その様な取り組みだけではなく、本当に会社が発展するための改革を行わなければならないと思います。本年はその取り組みにも着手していきます。
4.海外ネットワークの拡充
日本の現在の経済環境を考えた場合、今まで以上に海外での売り上げ拡大を目指す必要があります。そのために中計でも述べている通り、現有のネットワークの機能強化とともに、新しいマーケットへの進出を推し進める必要があります。昨年はバングラデシュに代表事務所を開設、サウジアラビアに合弁会社を設立しました。本年もきちんとした市場調査を行い、更なるネットワーク作りを行いたいと思います。それは独自の展開と代理店を活用しての二面展開で進めていきます。
5.M&Aの実行
円高を受けて新聞紙上では海外でのM&Aの推進をすべきとの記事がこのところ多く見られます。ただ、それは闇雲に進めるべきではなく、きちんとしたポリシーを持って臨むべきだと思います。独自に伸ばすべきところは伸ばし、あまり時間をかけられない場合は他社の力を借りてビジネスを拡大する、そのようなことをあらゆる角度で分析して実行すべきだと思います。
6.人材の育成とその有効活用
最後に昨年も述べたとおり、本年もこの人材育成と積極的なその活用を念頭に国内、海外を問わず教育、人材配置などを行っていきます。
本年も皆さん全員の力を結集して目標達成に向けて頑張りましょう。