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2013年近鉄エクスプレス年賀式 社長年頭挨拶
当社の2013年年賀式が1月7日(月)午前8時半より本社にて行われました。社長の年頭挨拶(要旨)は以下の通りです。
皆さん、明けましておめでとうございます。
昨年は、米国景気の低迷、欧州の金融不安、円高、そして新興国の経済成長鈍化などにより世界経済の低迷が続き、当社グループにとっても逆風に次ぐ逆風の中で大変苦しい1年間となりました。特に年後半から物量の減少が顕著に現れ、2012年度を有終の美で飾ることは非常に厳しい状況となりました。
2013年に入り、日本では政権交代により、政治の安定、経済回復への期待から、円高の修正が見られており、年明けには大幅に株価が上昇しました。米国においては支出削減への課題は残るものの、いわゆる「財政の崖」はひとまず乗り越えることができ、中国もどこまで正確かはわかりませんが景気の底は打ったとの情報もあります。当初は昨年同様、今年も厳しい一年になると予想しましたが、景気回復の可能性も出てきたようです。しかしながら、これらの現象はあくまで期待先行の感があり、まだまだ予断を許さない状況です。したがって、我々としては引き続き危機感を持ちながら、いかなる状況にも対応できる心構えを維持する必要があります。具体的には直接原価、間接原価の徹底した管理です。
2013年度からは新たな中期経営計画がスタートします。この計画は単に3年間の目標にとどまらず、その先のKWEのあるべき姿をイメージしたものでなければなりません。つまりそれは真の”グローバル・ロジスティクス・パートナー”と認められる会社になることです。そのためには以下の3点を推し進めていきます。
1.継続した海外ネットワークの拡充
海外ネットワークの充実はグローバルプレーヤーの一つの尺度です。昨年、当社はインドにおいて地元の有力な物流会社であるGATI社と合弁会社を設立しました。また、本年はメキシコとブラジルに再び現地法人を設立し、それぞれ1月と4月に法人としての営業活動を開始します。本年はこれら法人をグループを挙げて支援、活用し、KWEグループ全体の物量、収入、利益の拡大を目指していきます。また、昨年東南アジアの強化を方針として掲げましたが、引続きそれを確実に実行し、世界経済が低迷する中でも着実に発展を続けるこの地域でのKWEの存在を高めていきたいと思います。加えて、注目されるバングラデシュ、カンボジア、ミャンマーにおいても、いつでも本格参入できる準備はしておきたいと思います。
2.脱航空フォーワーダーへ
欧米系に代表される世界的な物流会社は全体の収入に占める海上とロジスティクスの割合が高く、バランスの良い事業構成となっています。それに比べ、当社は航空輸送の占める割合が50%以上あり、徐々に海上の売上げが伸びるなど改善に向かっていますが、まだ理想には程遠いと言わざるを得ません。新中期経営計画の3年間でなんとか理想形に近づけなければならないと思います。
3.人事活性化のための大胆な取組み
グループ全体として将来、各法人の経営を担う人材・グローバルで活躍する人材の育成に向けた取組みを既に開始していますが、従業員のモチベーションを高め、仕事にやりがいを見出す人事制度を作ることが、これからのグローバル企業に求められる課題と認識しています。今年はそれに向けて着実に活動を推し進めていきたいと考えています。
本年も厳しい環境が続くと思いますが、皆さん全員の力を結集して将来のKWEグループの発展に繋がる一年となるよう頑張りましょう。

年賀式で挨拶する当社社長 石崎