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2014年近鉄エクスプレス年賀式 社長年頭挨拶
皆さん、明けましておめでとうございます。
昨年2013年は当初から航空貨物の取扱い物量が低迷し、後半になり若干上向いたものの本格的な回復には至りませんでした。収支面においては、これまでグループの牽引役を務めていた東アジア、東南アジアが大変苦戦を強いられる展開となりました。幸い、KWEJ(日本単体)、国内関係会社においては厳しい環境にもかかわらず好調に業績を伸ばしていますが、中期経営計画初年度の目標達成は予断を許さない状況にあります。
しかしながら、中期経営計画に掲げた重点戦略は、それぞれ順調に遂行されていると思います。海上貨物の取扱い拡大については、グループ挙げての取組み強化により、前年を大きく上回る結果を残すことができました。重点品目の取扱い拡大については、特に自動車関連品の開拓に大きな成果が見られ、またヘルスケア、リテール関連についても、順調にその営業活動が推し進められていると思います。海外ネットワークの拡大においては、1月にメキシコ、4月にブラジルで法人としての営業活動を開始し、計画通りに実行されています。これら重点戦略を今後とも確実に実行していけば、この3年間の中期経営計画の目標は必ず達成されるはずです。
この重点戦略の遂行に中心的な働きをしたのはKWEJです。当社は2011年にKWEJ改革をスタートさせました。KWEJを強くし、グループを牽引する組織にすることが目的です。スタートして3年弱、具体的に掲げた取組み項目を着実に実行し、いかなる状況においてもきちんと利益を生み出す組織づくりを行ってきました。今年はそれを更に強力に推し進め、KWEJをグループの模範となる強い組織にしたいと思います。
そして、その強いKWEJを中心としてグループが一丸となって目標に立ち向かうことが重要です。先ほど述べた中期経営計画の重点戦略が順調に推し進められているのも、それがうまく機能しているからだと思います。これまでKWEが着実に成長を遂げてきたのも、グループが一つになって活動を続けてきたからに他なりません。今年も相互協力の重要性を常に念頭に置き、グループ総合力を発揮していきます。
グループを更に強くするためには海外ネットワークの拡大、充実が不可欠です。既存の法人、地域の強化はもとより、今年も新興国、将来有望な地域、特に新・新興国などに新たなネットワーク作りを図っていきます。そのためにはお客様の今後の動き、計画を確実につかんで、同業他社に後れをとることなくスピーディーに実行していくことが大変重要です。
そして、すべての目標を達成するのは人です。常に目標を持ち、やりがいを持って仕事に打ち込める人事制度、また、既に流行り言葉になっていますが、グローバル人材の育成を充実させ、それをグループ全体で展開することが必要です。言うは易し行うは難しですが、それを確実に実行していきます。人材育成と活用については毎年この機会にお話をしていますが、それだけ重要な課題であることを理解していただきたいと思います。
今年は中期経営計画の2年目です。1年目に推し進めてきた具体的な施策の実行を更に進化、発展させて、今年の目標達成に向けて皆さん心を一つにして突き進みましょう。