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2015年度新入社員入社式 社長訓示
当社は本日、東京・シェラトン都ホテル東京にて入社式を行い、席上、代表取締役社長・石崎哲は63名の新入社員に以下のとおり訓示を行いました。
皆さん、入社おめでとうございます。会社を代表してお祝いと歓迎の意を表します。
現在近鉄グループには150社を超える企業があり、国内だけでも数万人の社員を有する一大企業グループです。その一員として当社は1970年に設立され、今年で満45歳を迎えました。海外34カ国にネットワークを広げ、グローバルに事業を展開している物流企業として認知されるようになりました。
当社のここ数年のグループ全体の売り上げに占める海外の割合は60%、営業利益においては70%に達しています。当社は日本の会社ですので日本の位置づけはこれまで同様重要であることに変わりはありませんが、当社が目指す「真のグローバル・ロジスティクス・パートナー」として認知されるためには世界を見据えての事業展開が必要です。
世界に目を向けると、規模も機能も当社をはるかに上回る、世界を代表する物流企業が存在します。彼らに一歩でも近づくべく、我々は前中期経営計画、現中期経営計画において様々な取り組みをしてきました。その結果、この5年間の活動でかなりの進捗が見られてはいますが、まだまだ目指すべき理想像とのギャップが充分に埋まるまでには至っていません。
そこで、当社はシンガポールに本社を置き、グローバルで事業を展開するAPLロジスティクス(APLL)の買収を決断しました。最終的に買収の手続きが終了するまで数か月を要すると思いますが、今後は新たにこのAPLLが当社グループの一員に加わることになります。APLLは当社があまり取引のない顧客層に対して、高付加価値サービスを提供し、高い信頼と評価を得ている物流企業です。当社が持つ航空、海上のフォワーディング力をうまく合わせれば、大きなシナジーが期待できるはずです。それを生み出すべく、これから様々な取り組みをしていきます。
この記念すべき年に皆さんは当社の一員に加わることになるわけですが、グローバルな視野を持って仕事に取り組んで欲しいと思います。政治、経済、文化、あらゆる面において現在世界で何が起こっているか、これからどのような流れになるか、新聞や雑誌などいろいろな媒体での情報に興味を持ち、知識の吸収に努めて下さい。それは仕事に役立つだけでなく、皆さん自身の幅を広げることにつながると思います。世の中は刻一刻と変化していきます。その変化に対応する能力を自らの努力で備えることが必要です。
皆さんにもう一つアドバイスしたいことがあります。日々の仕事をする上でチームワークの大切さを常に胸に刻んでほしいと思います。我々の仕事は決して個人の力だけでこなせるものではありません。どのような仕事でも周りの人たちの協力なくしては進みません。一つ一つの仕事に関わる人々の連携、チームワーク、力の結集があって、初めて目的、目標が達成されることになります。是非、このことをいつも忘れずに仕事に取り組んでください。
今日から社会人としての生活がスタートしますが、先輩、上司の話、アドバイスにきちんと耳を傾け、一日も早く仕事を覚えて会社で活躍されることを願っています。