重慶合弁法人が越境輸入EC専門倉庫のオペレーションを開始

当社の中国・重慶における合弁会社Chongqing KG International Logistics Co., Ltd.（以下KGIL）は、2016年3月より始まった中国消費者向け海外製品の個人輸入サイト「洋货铺」（www.yhopu.com）の運営に参画し、越境輸入EC専門保税倉庫のオペレーションを開始しましたので、お知らせします。

中国では海外製品の人気の高まりから、中国国内ECで多くの海外製品が販売されていますが、偽ブランド品も多く流入しており、海外製品を海外から直接購入する越境輸入ECの件数が年々増加しています。一方で海外から直接購入する場合、海外からの発送費用が高額となる、リードタイムが長い、返品が困難など、利便性に課題もありました。

それを解消するものとして中国政府は2014年から一部の保税区に、保税区に在庫を保有した状態で個人向けに海外製品を販売するECサイトの運用を認めました。同スキームの運用によりECサイトに出店する企業は中国保税区内に在庫を持つことが可能となりました。

ECサイト出店企業は中国政府が厳格に審査し認可を与えるため、偽ブランド品が混入するリスクも非常に低く、消費者は国内ECサイトと同じ輸送費用、リードタイムで安心して海外製品を購入することができる、現在大変注目されているビジネススキームです。

「洋货铺」（www.yhopu.com）はKGILに加えて、中国の貿易会社である重慶縱深線網絡科技有限公司と株式会社ローソン（本社：東京都品川区）の重慶現地法人である重慶羅森便利店有限公司（以下重慶ローソン）、重慶市の行政組織である重慶北部新区管理委員会が運営に参加しています。各法人・行政の役割は以下の通りです。

「洋货铺」の大きな特徴は重慶市内におけるコンビニエンスストア店舗数No1のローソン店舗内に（110店舗/3月末時点）に人気商品を展示している点です。同サイトの利用者は事前に商品を確認することができる他、ローソン店舗を訪問したお客様にも同サイトの人気商品をＰＲすることができ、ECサイトを利用しない層への訴求も可能です。

現在同サイト内では80の出店者、6,000品目が出品されており、オーストラリア、ニュージーランド、日本から輸入された食品・日用品が中心ですが、「洋货铺」では今後更なる品目の拡大、取扱い国を目指しております。

近鉄エクスプレスグループは今後も高品質な物流サービスで、中国における消費者向け物流ニーズの取り込みを目指してまいります。