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2017年近鉄エクスプレス年賀式 社長年頭挨拶
明けましておめでとうございます。
社長に就任し、約半年が過ぎました。当社の基本方針は就任時に申し上げたとおり、フォワーダーとしての原点回帰を図り「航空輸出重量70万トン、海上輸出容積70万TEU」の達成を実現することです。これは欧米の競合他社と伍して戦うレベルに到達するための必要条件であり、必達目標であるということは繰り返し伝えていきたいと思います。今年は、昨年から物量拡大に向けて掲げた様々な施策の成果を、各極本部とコンセンサスを取りながら確認していきたいと思います。
物量拡大と言いますと、輸出部門に向けた指針のように思われるかもしれませんが、そうではありません。野球で例えるならば、輸出部門はピッチャー、輸入部門はキャッチャーです。ピッチャーの力を十分に引き出すためには、キャッチャーがバッターに応じて投げるべきボールのサインを出し、どんな球でもきちんとキャッチするなど、キャッチャーの能力は非常に大切です。競合他社と互角に投げあうために、どのような投球方法が必要かを各自が真剣に考えていかない限り「航空輸出重量70万トン、海上輸出容積70万TEUの達成」は空言に終わってしまいます。挑戦的な目標ですが、当社のネットワークの規模から考えますと、決して不可能ではありません。当社の中期経営計画のスローガン ” Going to the Next Phase! ” つまり、次の次元、異次元に移行していくためには全グループ従業員が覚悟を持って共に取り組んで頂きたいと思います。
次に、私が目指したいことは、全グループ従業員で会社として目指すべき方向を共有していきたいということです。我々はグループ全体で世界44カ国322都市に拠点を構え、17,000名の従業員がおり、その数だけ異なった文化、習慣、経験、価値観が存在しています。その多様性を当グループの強みとして更に育んでいきたいと考えています。
その一方で、KWEが企業として目指すべき方向については一人でも多くのグループ従業員の方々と同じレベルで共有し、グループ繁栄のために個々の力をいかに発揮してもらえるかが、私の目指すところであります。非常にハードルの高いチャレンジではありますが、一歩一歩確実に進めていきたいと考えています。
将来の成長に向けての施策で急を要している「人材の育成と活用」「次期システム構築の為の検証」は、早急にアクションを取っていきます。
「人材の育成と活用」については、当グループ従業員の皆さんの個々の能力はそれぞれに優れていると感じております。しかしながら、それらを有機的に繋げる各自のコミュニケーション力は全体的に底上げする必要があると感じています。「次期システム構築の為の検証」についても、これまでは当社のグローバルシステムを表面的に管理する機能はありましたが、本質的に、かつ能動的に管理をする機能が不足しているのが現実であり、将来を見据えて次期グローバルシステムの検証を行うことが急務であると考えます。
厳しい状況が続きますが、皆さんとご家族が実りある一年となりますことを心より祈念し、新年の挨拶といたします。