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2020年度 新入社員への社長メッセージ(要旨)
当社は本日、95名の新入社員を迎えました。新入社員に向けた代表取締役 社長執行役員・鳥居伸年のメッセージは以下のとおりです。
なお、2020年度入社式は、新型コロナウイルス感染防止の観点から中止いたしました。
本日はご入社おめでとうございます。
当社は本年の1月に創立50周年を迎えました。この大きな節目の年に入社される皆さんを、近鉄エクスプレスグループを代表し、心から歓迎します。
当社は現在、世界46カ国、319都市に拠点を持つ総社員数17,500名の会社へと成長し、長期ビジョンとして「Global Top 10 Solution Partner」になることを掲げています。ただし、その実態は、今も昔も泥臭い現場によって支えられている「貨物屋」です。
毎年新入社員の皆さんに申し上げておりますが、貨物屋の泥臭い現場での色々な経験により、状況判断能力、コミュニケーション能力が培われると考えています。
アマゾンのような異業種の参入、AIやI o T等の最先端技術を駆使したスタートアップ企業の出現など、我々を取り巻く環境は劇的に変化をしていますが、当社のビジネス領域であるB to B の世界では、データテクノロジーだけに依存することはできず、人による状況判断やコミュニケーションが、お客様の満足度を向上させるために重要な要素となります。この人間の力に委ねられる部分での差が他社とのサービスの差になってくると考えます。まずは、このことを心に留めておいて頂きたいと思います。
次に、皆さんにお願いしたいことは「志」を持つということです。ここで言う「志」とは当社における「志」でも、その枠を超えた「志」でも構いませんが、「志」を具現するために計画をたて、それを具現するための能動的な実行力を養ってほしいと思います。皆さんの多くはこれまでは日本のしっかりした教育制度と言うベルトコンベアーに乗り、受け身の環境の中での成長であったのではないかと思います。この環境を否定するつもりは全くありませんが、これから社会人になり「志」を具現するために、能動的な実行力を含めた「社会人基礎力」が求められると考えます。
最後に、働き方改革について、働き方の多様性が浸透する中で、働きやすい環境作りは会社の使命だと思っています。ただ、働きやすいとは単に楽なという意味ではなく、時代の変化に対応できる職場環境と同じく、時代の変化に対応できる人材が育つ環境だと考えており、そのためには厳しくも公平公正で緊張感のある職場環境づくりが必要です。つまり、会社には会社の義務と権利があり、社員には社員の義務と権利があることを双方が十分に理解をして、それをバランスよく行使することが必要と考えます。
今後予想される激変の中で如何なる時代も逞しく生き抜く人材が一人でも多く育つことが、会社のため、そして社会のためになり、そして何よりその人自身のためになると思います。当社は社員の皆さんが、逞しく生き抜く社会人に成長出来る環境をこれからもしっかり整えるように努力をして参りますので、皆さんも頑張って下さい。