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KWEとShell Aviation
持続可能な航空燃料(SAF)ブック&クレームの実証プログラムに参加
株式会社近鉄エクスプレス(東京都港区)は、シェル社の航空燃料部門であるシェル・アビエーションと共に、貨物輸送に伴う温室効果ガスの排出削減に取組む国際的なNPO団体であるSmart Freight Centre(オランダ、アムステルダム市)による持続可能な航空燃料(SAF)マルチモーダル・ブック&クレーム・ガイドラインを実証するプログラムを開始しましたのでお知らせします。
このプログラムは、シェル社がブロックチェーン技術を基に開発したシステムであるAveliaを用いて実施されます。Aveliaは、SAFの持つ環境特性を追跡可能にすることにより、航空業界の脱炭素化を支援するもので、バリューチェーン全体でSAFの需要を集約、活用する事でSAFの生産・活用の底上げを図ることを目指しています。このプログラムは、航空貨物におけるブック&クレームの利用についてSmart Freight Centreが作成するガイドラインに実務面での知見を提供することを目的としており、ブロックチェーン技術によりSAFの環境特性を安全、かつ、信頼性の高い方法でフォワーダー・航空会社・荷主に割り当て、それぞれの排出量削減を実現するとともに、削減量の二重計上を回避する事で透明性の確保と説明責任に対応することができます。
近鉄エクスプレス 上席執行役員の家鋪義和は、「当社はサステナビリティの重要課題として、CO2排出量の削減と再生可能エネルギー利用促進を掲げています。当社のグローバルな事業展開による環境負荷を軽減するため、日本国内だけでなく世界各地でCO2排出量削減に取組んでおり、SAFはこの取組みの鍵となるものです。この度、シェル・アビエーションとともにこのパイロット・プログラムに参画できる事を嬉しく思います」と述べました。
シェル・アビエーション アジア太平洋・中東地域統括のドリス・タンは、「Aveliaのビジネストラベル分野での成功を受け、次は航空貨物の脱炭素化を後押しするためにAveliaのさらなる利用拡大を目指しています。近鉄エクスプレスとの協業を通じて、貨物部門の脱炭素化を推進するために重要な役割を果たすことが見込まれるSAFブック&クレームの貨物輸送における利用を加速させたいと考えています」と述べました。
SAFは、既存の航空インフラを変えることなく脱炭素を実現する大きな可能性を持っています。純粋なSAFは従来のジェット燃料に比べてライフサイクル排出量を最大80%削減することができます。
Aveliaに関する詳細は、https://aveliasolutions.com/でご確認ください