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資源循環や脱炭素社会を目指す「FRY to FLY Project」に参画
株式会社近鉄エクスプレス(本社:東京都港区)は、国内資源循環による脱炭素社会実現に向けたプロジェクト「FRY to FLY Project」に参画しましたのでお知らせします。
「FRY to FLY Project」は、家庭や飲食店などから発生する廃食用油を再利用し、CO2排出をライフサイクルで約80%削減するとされる持続可能な航空燃料(SAF)で航空機が飛ぶ世界の実現を目指すプロジェクトです。日揮ホールディングス株式会社を事務局として様々な企業や自治体、団体が参画・連携し、廃食用油収集の促進やSAFへの活用に関する教育・啓蒙活動を行う事を目的として設立されました。2023年11月現在で70の企業・自治体・団体が参画しています。
日本国内では毎年約10万トンの廃食用油が一般家庭で、そして約40万トンが飲食店などで発生しています。飲食店などで発生する廃食用油の大部分は有価物として取引され、主に飼料用や工業用にリサイクルされています。一方、家庭から出る廃食用油のほとんどはリサイクルされることなく廃棄されています。また、日本国内で回収された廃食用油約10万トンは海外に輸出されているのが現状です。
当社では自社サプライチェーン上での温室効果ガス(スコープ3排出)削減の主要な手段として取引先航空会社のSAFプログラムに積極的に参画していますが、未だ日本国内での安定したSAF生産と供給には程遠い状況です。個人消費者を含む全てのステークホルダーの積極的な関与によって廃食用油を安定的に回収する環境づくりが急がれます。
今後も当社は、2050年カーボンニュートラルに向けて自社の排出削減に取組むとともに、このような社会活動に積極的に参画し、脱炭素に向けた気運醸成に貢献してまいります。