Peter Cronin

協力会社のスタッフとして1年間働いた後、当時のKWE JFK支店長より輸出オペレーションのフルタイム職を打診されました。その申し出を受け、1990年10月に私は正式にKWE USAの従業員となりました。その頃のフォワーディング業界は今とは全く異なり、航空運送状はタイプライターで打ち、海外にいるパートナーとの連絡手段はテレックスでした。毎日とても忙しかったですが、業界の仕組みを学ぶことはとても面白いものでした。
数年後、私は夜勤のオペレーション担当者として働いていましたが、配送部門へ異動し、大手小売業者の日本顧客向け書籍の輸出出荷業務を担当しました。そして1994年、昼間は働きながら夜は大学で学び、2001年にビジネス・マネジメントの学士号を取得して卒業、同年JFK輸出チームのオペレーションマネージャーに昇進しました。その後数年間は、UFSと呼ばれるグループ共通のオペレーションシステムの導入に携わり、多くの大手顧客業務の立ち上げや手順書作成などにおいて、重要な役割を担う機会を与えられました。

2006年、私はJFKオフィスの営業マネージャーとして新たな挑戦を始めました。翌年には、輸出部門の支店長に昇進しました。日本からの駐在員以外がその任に就くのは初めてのことでした。私はこの職責において成功をおさめ、2009年の世界的な金融危機と不況まで、支店の売上および物量の新記録を達成しました。その後の数年は、財政的な困難に苦しみながらも、厳しい時代を乗り切り、2011年には景気回復に伴い業績も好調時の水準に戻りました。

2014年、日本本社のコーポレート・セールス＆マーケティング（CSM）チームからのオファーを受けました。グローバルアカウント・マネージャーとして、当社の主要顧客である多国籍企業を担当し、顧客との関係を構築しながらビジネスを拡大していくことにやりがいを感じ、2018年にはCSMバイス・プレジデントに昇進しました。

2020年4月、私はオペレーションに原点回帰するチャンスをつかみ 、KWE USAのコーポレートオペレーションを担当するバイス・プレジデントとして、オペレーションと品質管理部門を統括しています。輸送管理システムUFS+の米州地域での導入を主導し、シアトルでの新たな品質規格の取得、シカゴでのコンプライアンス認証の取得、そして、品質部の設立にも取り組みました。
2024年4月からは、日本本社のコーポレートIT部の次長を兼務し、グローバルな視点からUFS+のさらなる強化に取り組んでいます。また同年7月には、KWE USAの准執行役員に就任しました。

私のKWEでの経験が示すように、私たちは成長と達成の大きな可能性を秘めています。私の経験が、他の人たちがコンフォートゾーンの外にあるチャンスを受け入れ、自分自身に挑戦し続けるきっかけになるのであれば、それは想像もしなかったようなキャリアパスに繋がるかもしれません。